【胸襟を 開いてみせる 大胸筋】
この読み札が韻を踏んでいることに、最初は選考委員の誰も気づきませんでした。「大胸筋」はポピュラーな筋肉なため、多くの読み札が集まり選考が難航しましたが、「きょうきん」と「だいきょうきん」という韻に気づくと、委員の全員一致で採用となりました。
『筋肉かるた』には二つの要素があります。ひとつは筋肉の知識を学べて勉強になること。もうひとつは楽しいこと。本句のようにリズム感のある読み札は、実際のかるた取りでも楽しく遊ぶことができるでしょう。そのため選考過程でも、韻を踏んだ句は高く評価をしました。